2016年12月10日

トランサミン、ハイチオール、ヒルドイドを処方してもらいました

トランサミン、ハイチオール、ヒルドイド。
美容のために良いとのことで、何かとネットで話題になっているらしい、この3つの薬品。
市販薬もあれば処方薬もある。
処方薬は当然、保険適用になれば安く済む…。

ということで、どうやって保険適用で手に入れるかに焦点が当たっているようです。

それはそうですよ。
市販でこれらの薬をそろえたら、1月10,000円はかかります。
ところが、処方薬であれば数千円で済みます。
大きな違いです。

ですが。
“処方薬”とはそもそも、“病気の治療に使われる”もの。
まず“病名”がはっきりしないとお医者さんも処方できないですし、さらに“病名”がはっきりしても“治療にその薬が必要”であることをお医者さんに認めてもらわなくてはなりません。


また、私は今医療機関で働いているのですが、病院やクリニックにはお医者さんの治療方針によって、置いている薬もあれば置いていない薬もあります(お医者さんが治療に採用していない薬品は薬局に置いていません)。
ですので、上の3つの薬を処方してもらうには、これらの薬品を使った色素沈着の改善に積極的なお医者さんにかかる必要があるのです。


ということで。

私はネットでそうした病院やクリニックを探しました。

条件としては…
@皮膚科で美容治療(レーザー治療など)も取り入れている(肌の見た目を良くする治療に積極的なお医者さんということ。そいうお医者さんならトランサミンなどにも詳しいはず)
Aアトピーの治療に詳しい
Bきちんと視診(目で症状を確認する)や薬の使い方を説明してくれる
でした。

Aの条件を入れた理由は、ヒルドイドという新しい塗り薬を使うに当たって、万が一、肌に合わなかった場合、適切な処置が必要だからです。

また、Bの条件は、アトピー治療で視診や説明もないままステロイド剤を処方され、使い過ぎで大変な思いをしたので、ただ薬を処方するだけではなく改善度合いや間違った使い方をしていないかチェックしてもらう目的で入れておきました。


そして、@とAの条件をクリアする皮膚科をネットで探しました。
すると1件のクリニックがヒット。
さっそく、行ってみることにしました。
(Bの条件だけは実際行って話してみないとわからないので、ダメだったら他のクリニックに行こうと思っていました)

どきどきしてクリニックに入ると、待合室に「トラネキサム酸配合薬をご希望の方は相談してください」との張り紙が…。

(え、これって、ここのお医者さんがクリニックがトランサミンを採用してるってこと?)

ちょっと、びっくりしました。


そして診察。
お医者さんにはこんなことを話しました。

「10年以上、他のクリニックでアトピー性皮膚炎の治療を続けている」
「治療自体はうまくいっていて不満はないが、その先生は顔の湿疹や色素沈着の治療には消極的である」
「ネットでトランサミンなどが色素沈着の改善に役立つと見たので試してみたい」

嘘偽りなく、直球で話しました。
お医者さんは腕や背中なども診てくれました。

すると…

「じゃあ、こういうメニューでどうですか?」

と、あっさりトランサミンとハイチオールなどを処方してくれたではないですか!

(え?そんな簡単にもらっていいの?)

かなりびっくり。

さらに先生の机の上にはご丁寧に、ヒルドイドまで置いてあります。
塗り薬には若干抵抗があったのですが、ついでだったので

「ネットではヒルドイドも良いと書いてあったのですが、具体的にどういうものなんですか?」

と聞いてみると…

「もともと、これは手術などの傷を治すのに使われている薬なんですよね。ヒルドイドはステロイド挫滅(ざめつ)に効きますよ。あなたの頬とか毛穴広がってるのとか良くなりますよ」

とな…。


はあ?挫滅?
この肌のぼこぼこって単なる加齢の影響じゃないんですか?


毛穴の開きは年齢的にも仕方ないと思っていた私。
でも、その皮膚科の先生にはそうはうつらなかった模様…。

「そうなんですか…。じゃあ、ヒルドイドも試してみます」


ということで、あっさり過ぎるくらいトランサミン、ハイチオール、ヒルドイドを手に入れた私。
もっといろいろ、お医者さんと話さなければならないと思っていたのですが、拍子抜けするくらい簡単でした。

そして私は処方してもらった薬を持ち帰り、さっそく、その夜からこの薬たちがどのくらい色素沈着に効果があるか、実験を始めてみたのでした…。

posted by まめれん at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アトピーの悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一歩先のスキンケアをはじめてみました

先日、調子にのってある食べ物を食べた私。
それは前に何度か結構深刻なアレルギー反応(ショック状態に近い)を起こしたものでした。
しかし、私は食欲に勝てず、「最近、体調良いし、アトピーも落ち着いてるからいいや〜」と軽い気持ちで食べてしまったのです。

そして、てきめんにアレルギー性のじんましんが出てしまいました。
あっちゃー。やっちゃった…(^^;)

一応、軽いステロイド剤をぬって様子を見ていたのですが、全身に肌荒れが広がってしまいました。
湿疹は狭い範囲ですんだのですが、体に跡がぽつぽつと残ってしまいました。
さらに顔のはれが1週間くらい引きません…。

何気に体のあちこちの跡を見ると、去年ぽつぽつとできた湿疹の跡も残っていて、肌全体が茶色くくすんでいます。
一番ひどいアトピーはもう10年以上前に卒業したのですが、未だに背中やお尻にかけて湿疹が出ては跡が残る、ということが続いていました。
(腕や足など、湿疹が再発しないところはきれいなんですけどね…)
そのときふと思ったのです。
「一回、この茶色くくすんだ肌をアトピーになる前みたいにきれいにしてみたいな…」


そこで、ネットでいろいろ情報を集めていると、Lシステイン、トラネキサム酸などが肌のくすみに効果があると知りました。
そして、ヒルドイドに代表されるヘパリン類似物質が入った塗り薬が色素沈着の改善に良いということも。
市販ではハイチオールCとかトランシーノ、アットノンなどの名前で売られている薬がこれに当たるようです。

「あー、これ前に試してみたいと思ってたんだよな〜」

実はトランシーノとアットノンは知っていたのですが、金額的に毎月買うには厳しいと思って、断念していた薬だったのです。


しかーし…。
どうも、ネットの情報によると、この薬たちを処方してもらえる場合があるというではないですか…!
しかも、去年『皮膚科で処方される美容用薬品』として話題になっていたらしい…。

「処方薬なら3割負担だから、私のお財布でも続けられるかも…」


ステロイド剤を脱してから、あまり肌にいろいろな薬を塗ることに抵抗があった私。
そんな高級そうな薬をわざわざ皮膚科で処方してもらってまで試してみる価値があるのか…。

しばらく迷いましたが、結局試してみることにしました。
なぜか。


私はアトピーになって約10年間、ひどいかゆみと痛みに悩まされてきました。
さらに、その後は湿疹の跡に悩まされることに…。

「せめて一生にあと一回くらい、アトピーになる前のきれいな肌になってみたい」

そんな思いが浮かんだのです。


また、もう一つの考えもありました。

今まではステロイド剤から脱する治療を続けてきたのですが、ここ数年は湿疹が出ても前のように重症化することはなくなりました。
アトピーの治療としてはうまくいった方だと思います。
でも、湿疹の後遺症ともいうべき“色素沈着”には、ほとんど何もしていないことに気付いたのです。

「湿疹のコントロールはできるようになった。次は、色素沈着をコントロールする治療をしてみたい」

そして、地元のとある皮膚科に行って相談したところ…。

あっさりハイチオールやらトランサミンやらヒルドイドやらを処方してもらえました。
「こんな簡単に処方してもらえるものなのか」とびっくりしました。


ということで、少しずつトランサミンやヒルドイドなどを使った色素沈着対策ものせていきたいと思います。



posted by まめれん at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アトピーの悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

アトピーコントロールのコツ その2 ヘアケア商品は要注意

私がアトピーの治療を続けていた中で、“てきめんに肌に良くない”と思ったものがあります。

それは、『ヘアケア』商品です。

シャンプーからリンス、トリートメント、カラーリング、パーマなどなど…。
ヘアケアの商品はたくさんあります。
健康な肌の方はこうしたヘアケア商品を使っても肌荒れなどを起こすことは少ないと思います。

しかし、私の肌はヘアケア商品をほとんど受け付けませんでした。

まず、最初に頭皮にアトピー性皮膚炎が出たきっかけが市販のシャンプーでした。
それは本当に“フツー”のシャンプーで、一般的なスーパーマーケットなどで売られていたのです。
ちょうど、中学生の頃、おしゃれに目覚めた私は、そのシャンプーの“おしゃれ感”にひかれて使い始めたのです。背伸びしたい時期でした。

使い始めた当初は特に問題を感じませんでした。
使ってヒリヒリしたり、かゆみがあったり、ということもなかったと思います。

ですが、シャンプーはじわりじわりと頭皮にダメージを与えていたようです。
気がつくとフケのようなかさぶたが頭中に広がり、毎日頭をかきむしっていました。

でも、まさかシャンプーがアトピーの原因になっていると思っていない当時の私は、「洗い足りないからフケが出るんだ」と思い、さらにそのシャンプーで洗う回数を増やしていったのです…。


シャンプーがアトピーの原因と気づくのはそれから数年後。
今の主治医のクリニックに行った頃でした。
きっかけはよく覚えていませんが、何かで「市販のシャンプーなどにアトピーの原因になる成分が入っていることがある」と知ったのです。
そして、同じくアトピーだった友人の勧めもあって、シャンプーを使うのをやめ、石けんで頭を洗うようになりました。
その後、頭皮のアトピーは徐々に良くなり、再発することもなくなりました。


さらに時がたって、アトピーの炎症が落ち着いた頃、やっぱりおしゃれをした私は、再びヘアケアをすることにしました。
やってみたかったのは“パーマ”と“カラーリング”です。
シャンプーで痛い目にあった私は、毎日整髪料などを使うよりも、美容院でパーマやカラーリングをしてもらった方が肌に良いのではないかと思ったのです。

しかーし…。
ある日、美容院でパーマをしてもらったところ、薬液が頭皮に染みる染みる…。
ヒリヒリするどころじゃないんです。
本当に、痛いんです!

そして私は改めて、“ヘアケア商品の危険性”を思い知ったのです…。


その後も、ワックス、洗い流さないトリートメントなどなど試してみましたが、どれも使い始めると顔の皮膚が荒れることがわかりました。

健康な肌を持つ美容師さんですら、毎日仕事でヘアケアの薬液を使っていると手などの肌を痛めることがあると聞いたことがあります。
それが原因で美容師をやめる人もいるとか…。
そりゃ、アトピーの私に良くないわけです(;^ω^)。


ということで、今は必要最低限、厳選したものしかヘアケア商品は使っていません。
“洗い流さない”ものは肌への負担が大きいので避けて“洗い流すもの”に限り、使ったときは夜に必ず洗い流すようにします。
それで何とかコントロールしているという状態です。

「髪に良い成分は肌に悪い」とどこかで聞いたことがあります。
アトピーが治っていない内や肌荒れが続くときはヘアケア商品の使用を中止し、肌の回復を待った方が良いと思います。
posted by まめれん at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月08日

天使の美肌水との出会い

さて、薬学博士の叔父・Dさんの話を聞いてから、私は自分の肌でも使える化粧水を探し始めることになりました。

まだ、アトピーが残っていたので軟膏での治療を優先していましたが、健康な肌を乾燥から守り良い状態を保つためにも、保湿剤が必要だったからです。

肌に優しい保湿剤としてはグリセリンがあげられると思います。
私もお医者さんからグリセリンを使うよう勧められました。

でも…グリセリンってすごくベタベタするんですよね。
まだアトピーが残る肌にはグリセリンが良いことはわかっていましたが、ただでさえ軟膏でべたつき気味も肌にさらにベタベタするグリセリンを塗る気にはなれませんでした。

そこで、ドラッグストアに行ってDさんやお医者さんのアドバイスに沿う化粧水を探すことにしたのです。
『先入観抜き』で

『先入観抜き』というのはつまり、『アトピーに良い化粧品という宣伝文句に惑わされない』ということです。


アトピーは本当につらい病気です。
四六時中襲ってくる痛みと痒み。
それから早く解放されたいという願いから、『○○がアトピーに良い』と聞くと、ついついそれにひかれて間違った治療法や化粧品を選びやすいと思います。

しかし、Dさんやお医者さんの話を聞いて、そういう宣伝文句にひかれることが危険なこともあると知った私は、まず科学的根拠を基礎に一から化粧品選びをし直そうと思ったのです。


そして、ある地元のドラッグストア。
そこは比較的大きなお店で、高級化粧品からプチプラ化粧品まで、いろいろな種類がそろっていました。

そこで以下の条件にあてはまる化粧水を探して、成分を一つ一つ確認していきました。

@パラベンが入っていないか
A成分数が少ないか
B1,000円以下で毎月買い続けられそうか

当時、ようやくパラベンフリーの自然派化粧品が出始めた頃で、パラベンフリーの化粧品を探すのにあまり苦労はしませんでした。
アトピーや敏感肌用に開発された商品もたくさんありました。

しかし…どうもピタッと上の3つの条件にあてはまるものがありません。

「成分が少なくて良さそう!」…と思ったらパラベンが入ってる…。
「パラベンフリーで良さそう!」…と思ったらやたらたくさん成分が入っていて、パラベン以外の保存料が入っていそう…。

そして意外にひっかかったのがBの“値段”でした。
私は全身に使うことを目的にしていたので、せっかく@~Bの条件にあてはまっていても、1本3,000~5,000円もする化粧品は買い続けられず、候補から外すしかありませんでした。

「アトピーなんで少数派だし、そんな人対象に安くて良い化粧品を作る会社なんてないのかな〜」と半ばあきらめかけていた、との時。

ドーン。
天使の美肌水しっとり 310ML -
天使の美肌水しっとり 310ML -

と天使の美肌水が目に入ったのです。

「あれ、これ700円くらいしかしない…。それにずいぶん、シンプルなボトルだな…」
と思い、手に取って成分表を見ました。

すると、
成分:水、グリセリン、尿素………のみ!


「ええ?3つだけ?これだけ?」
びっくりしました。
すごくシンプルな配合です。
しかも、保存料らしき表示は一切ない…!
値段も700円くらいで、私でも買い続けられる…!
3つの基準をすべてクリアした化粧水でした。

さっそく買って家で使ってみました。
化粧水は肌に直接つけてみないと、わかりません。
実際、「アトピーや敏感肌に良い」と謳っていても、肌につけてみるとヒリヒリすることもあります。

でも、天使の美肌水は違いました。
つけても全然ヒリヒリしない。
肌に水を補給している感じで、ひっかき傷に間違ってついてもしみたりしない…。

そして数日使ってみましたが、全く問題なく、お風呂上りに安心して使える化粧水として全身に使うようになりました。
まさか、こんなに早く理想の化粧水に出会えるとは思ってもいませんでした。

あれから10年以上経ちますが、今でも天使の美肌水を使っています。
最初はなるべく成分が少ないものを選んでいたため、“天使の美肌水・しっとり”と使っていましたが、その後、アトピーもかなり落ち着いて、よりうるおい感が欲しかったのでヒアルロン酸も入った“天使の美肌水・超しっとり”に変更してしています。

天使の美肌水 超しっとり 310ml -
天使の美肌水 超しっとり 310ml -

化粧水としての機能は最小限。
グリセリンを水に溶かしているため、グリセリンだけを塗ったときのベタベタ感がないだけでも十分役立ちます。

でも、この化粧水の良いところはもっと他にあるのです。

では、また次回に続きます。
posted by まめれん at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(コスメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月02日

国がアトピー患者さんの治療を後押ししてくれるようになります!

今日はとてもいいニュースがありました。
NHKで国や厚労省が医療機関と連携して、アトピー性皮膚炎も含めたアレルギー疾患の医療体制を本格的に整える方針を決めたのです。

以下、全文を引用します。

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NHKニュースのWEBサイトより(2016年12月2日)

アレルギー対策で初の基本指針 厚生労働省 12月2日 16時51分


アレルギー対策で初の基本指針 厚生労働省


ぜんそくや花粉症などアレルギー疾患の患者が急増するなか、厚生労働省は、地域ごとに専門的な治療を行う拠点病院の整備や、患者の相談支援にあたる体制の充実などを盛り込んだ、アレルギー対策の基本指針を初めて取りまとめました。

アレルギー疾患は、この10年ほどで急増し、厚生労働省によりますと、国民の2人に1人がかかっていると推計されています。

しかし、専門の医師が不足していることから、適切な治療が受けられず、重症化する患者が後を絶たないことが問題となっています。

このため、厚生労働省の協議会は、ぜんそくとアトピー性皮膚炎、花粉症、鼻炎、食物アレルギー、それに結膜炎の6つのアレルギー疾患について、2日、対策の基本指針を初めて取りまとめました。

それによりますと、地域ごとに専門性の高い医師を配置した拠点病院や、かかりつけ医と連携して適切な医療を提供できる体制を整備するとともに、予防や治療の先進的な研究を進めるとしています。

また、インターネット上に科学的な根拠が明らかとはいえない治療などの情報があふれているとして、患者と医療関係者向けにホームページを作成し、最新の研究成果などの情報を提供するほか、患者の相談に応じる専門窓口を医療機関などに設置して支援体制を充実させるとしています。

厚生労働省は「アレルギー疾患は長期間、症状に苦しめられることが多く、生活への影響も大きい。今後は自治体などと連携して患者が安心して生活できる体制を整備したい」と話しています。


アレルギー疾患の現状は“2人に1人”

アレルギー疾患の対策を検討している厚生労働省の委員会は、平成17年にまとめた報告書で、「全人口の3人に1人が何らかのアレルギーを患っていると考えられる」と指摘していました。

その後、患者が増加し続け、平成23年の報告書では「全人口の2人に1人」と推計を見直しました。

このうち、ぜんそくの患者は少なくともおよそ800万人と推計しています。

花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、国民の40%以上が患っていて、今後も増えると予想されています。

また、アトピー性皮膚炎は、国民のおよそ1割が発症しているほか、食物アレルギーについては、0歳児全体の最大で10%が何らかの食べ物のアレルギーがあると指摘しています。


アトピーが重症化した女性は

関東地方に住む荻野美和子さん(38)は、生まれてすぐにアトピー性皮膚炎と診断され、炎症を抑える効果のあるステロイドを含む軟こうを塗って症状を抑えてきました。

しかし、就職活動をしていた大学4年生の頃に皮膚の炎症が悪化し始めたため、荻野さんは、ステロイドが効かなくなったのではないかと考えたといいます。

そして、ホームページでステロイドを一切使わずにアトピーを治せるとうたった医療機関を受診したということです。

荻野さんは、そこで処方された薬を飲み、勧められたお茶を飲み、入浴剤も使いましたが、症状は改善しませんでした。

それどころか、炎症は顔や手足を中心に全身に広がり、かゆみが止まらなくなったということです。

荻野さんは、体中かきむしってしまうため傷が絶えなくなり、誰にも会いたくないと家に閉じこもるようになって、企業から得た就職の内定も辞退したということです。

それから5年後、荻野さんは、27歳の頃に家族の強い勧めで都内の医療機関に8日間入院し、ステロイドを使った集中的な治療を受けたところ、皮膚の状態は劇的に改善したということです。

そして、今は、結婚して2人の娘を産み、育児をしながらエアロビクスの講師をしているということです。

荻野さんは「今は普通の生活を送ることができるようになったが、アトピーが悪化していたときは、ステロイドを使わなくても治るという医師の言葉を信じて大切な20代の5年半が暗いものになってしまった。誰もが適切な治療を受けられるような体制を整備してほしい」と話しています。


不適切な治療で重症化も

不適切な治療が原因で重症化する患者が増えています。

アレルギー疾患に詳しい医師や患者会などによりますと、アトピー性皮膚炎やぜんそくは、炎症を抑えるために、一時的にステロイドを使った治療が必要になることがありますが、副作用を避けようとしてステロイドを使わない治療を続けると重症化することもあるということです。

また、アレルギーのある妊婦が子どもへの影響を恐れて薬の服用をやめたために重い発作を起こしたり、子どもの食物アレルギーは適切な食事指導や治療によって多くの場合、改善が期待できるのに、医師から対象の食べ物を一切与えないよう指示されて、治りにくくなったケースもあるということです。

日本アレルギー学会は、医療関係者を対象に、適切な治療などを紹介するガイドラインを公表しています。


専門家「医療体制の整備を急ぐ必要」

アレルギー疾患に詳しい、国立病院機構相模原病院の谷口正実臨床研究センター長は「ここ10年から20年ほどで、アレルギー疾患の患者が増えている要因のひとつは、生活環境が過度に清潔になっていることが考えられる。発症の原因は多岐にわたり、治療薬の選択が難しいのも特徴で、専門の医師が少ないため診断が誤っているケースも少なくない。アレルギー疾患は生命に関わることは少ないが、重症化すると仕事が手につかなくなるなど、生活の質が低下するため、医療体制の整備を急がなければならない」と指摘しています。

(出典:NHKニュース アレルギーの専門的な治療 拠点病院を指定へ

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このニュースはとてもうれしいです。
特に、重症アトピー性皮膚炎の女性の声を取り上げてくれたことにとても意義があると思っています。

私はこのブログを同じアトピー性皮膚炎に悩む女性のためにと思って書き始めました。

前に書いたかもしれませんが、私はアトピーが重傷化した20~22歳の頃、「こんな状態では男性に恋愛対象と思われないし、結婚もできない。一生1人で生きていかなければならない」と思いました。
二次的症状でうつ病にもなりました。

幸い私はその後、回復しましたが、NHKの記事にある女性と同じように、女性として最も大切な20代の多くの時間をアトピーとの治療に使わなければなりませんでした。

記事の女性は結婚して子どももいますが、私は結婚していません。
アトピーが治った時にはもう、いわゆる結婚適齢期は過ぎていたからです。
きっと、同じような境遇にある女性は私ばかりではないでしょう。

また、きちんとした情報がないまま効果のはっきりしない治療に高いお金を払ったり、貴重な時間を使ってしまうアトピー性皮膚炎の患者さんもたくさんいらっしゃると思います。

今、日本は少子化に悩んでいます。
でも、私は「アトピー性皮膚炎で恋愛も結婚も遠ざかっている女性を早く治療して、男性との交際ができるようになれば、きっと彼女たちが将来の子どもたちを産んでくれるのではないか」と思っていました。

アトピーで悩んでいる人の中には、「国が後押ししてくれることで何か変わるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

でも、今、医療機関で働いている私の経験から、国が後押しするのとしないのでは全く違ってくると言えると思っています。

治療の拠点病院ができれば、いろいろな症例と治療の知識や情報が蓄積されやすくなるし、そうしたものが蓄積されれば、将来今よりもっといい治療法ができて、今よりもっと負担なく、短い時間でアトピー性皮膚炎が治るかもしれないからです。
また、治療にかかる費用や仕事のことなど、より社会的・福祉的な支援制度もできるかもしれません。


私は今でも切実に願っています。
「私のように女性として大切な期間をアトピー性皮膚炎の治療のために浪費して、恋愛や結婚をあきらめる女性が出てきてほしくない。早くアトピー性皮膚炎の女性を治療して、恋愛や結婚、そしてその先の出産をできるようにしてほしい」と。


もし、この記事を読んでいるあなたがアトピー性皮膚炎で悩んでいるなら、ぜひ、これからのニュースにも注意してほしいと思います。
そして、拠点病院ができたら、すぐに近くの拠点病院に相談に行き、一日でも早く適切な治療を受けてください。

また、家族や知り合いにアトピー性皮膚炎の人がいたら、その人にもこのニュースを教えてください。
それがきっと、その人の人生を救うことになると思います。


私はこれからも、アトピー性皮膚炎の女性を応援したいと思っています。
posted by まめれん at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月24日

アトピーの跡って消えるんですか?

アトピーを患ったことがある人なら、“傷跡って消えるんだろうか?”って誰しも考えたことがあるのではないでしょうか。

アトピーは治っても、患部が色素沈着して茶色く跡が残りますよね。

アトピー性皮膚炎の炎症は皮膚のかなり深い部分まで広がるので、他の湿疹のかゆみよりも肌のダメージが大きいと聞いたこともあります。

私も前は「こんなに酷い湿疹の跡なんて、一生消えないんじゃないか」って、いつも思ってました。



ですが、アトピーが良くなって数年たち…私は1つの結論に達しました。
『アトピーの跡は消える』です。
これは自信をもって言えます。


では、現在の私の皮膚の状態を確認してみましょう。
まず、左腕のひじ裏です。

DSC02705.JPG

こんな感じです。

もう少し拡大してみましょう。

DSC02706.JPG

いかがでしょうか?
湿疹が酷かった時に皮膚に少し深いしわができてしまいましたが、目立つものではないですし、ひじ裏全体に広がっていた色素沈着は見る影もありません。


次に足も確認してみましょう。

左足のすねの写真です。

DSC02708.JPG

こんな感じ。

もう少し拡大してみましょう。

DSC02707.JPG

いかがでしょう?

前は足全体に湿疹が広がっていて、色素沈着の跡も残っていたのですが、すっかり見る影もなくなっています。


この写真だけを見せると、「本当はアトピーじゃなかったんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、アトピーでした。しかも、かなり重症の。

実は実生活でも、ここ数年新しくあった人には私がアトピーだとはわからないみたいです。
(まあ目立った患部もないですし…。)


このように跡がなくなったな、と実感したのはアトピーが軽くなってから2~3年経ってからでした。

また、私の体にはまだときどき湿疹ができて、痕が残ったりします。
それを見ていたら、アトピーの跡は1年くらいすると消えるということがわかってきました。

なので、アトピーで悩んでいるみなさん、跡のことは心配しなくて大丈夫です!
まずは湿疹を治して、肌を健康な状態に保ち続けましょう。
ちゃんと、跡は消えてなくなります!


ちなみに、私の体にも湿疹の跡が残っている場所がいくつかあります。
それは…“今でも湿疹が出て、ついつい掻き壊してしまう場所”です!

もう湿疹が出なくなっている場所はきれいになっているのですが、まだ湿疹が出たり消えたりしている場所は跡が残っています。
跡が残っているというより、“跡が消え切らないうちに湿疹ができて、また跡ができている”と言った方が正しいでしょう。

ですので、私も肌の状態に気をつけて、跡が消えるように肌の状態を健康に保っていきたいと思います。
posted by まめれん at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アトピーの悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月23日

化粧品は治療薬ではありません

ある本で「敏感肌やアトピーの人にはセラミド化粧水が良い」と知り、セラミド入りの化粧品を探しに行きました。

お店で化粧品の成分表を確かめながら、“これがいいかあれがいいか”考えていたところ、1人の店員さんが声をかけてきました。

店員さん「何かお探しですか?」
私「はい、セラミドがアトピーの肌に良いって聞いたんで、セラミド入りの化粧水を探しています」
店員さん「そうですか。でしたらこちらにいいものがありますよ」

基本断れない私は、ついつい店員さんについて行ってしまいました。
店員さんは1本4,000~10,000円もするような高い化粧品が並ぶコーナーに私を連れて行き、こう言いました。

店員さん「こちらの化粧水はセラミドを補給するだけではなく、肌の中から作っていく機能があるんですよ。私の友人にもアトピーの人がいますが、これを使ったらアトピーが治って化粧もできるようになったんですよ」
私「…そうですか」

私は店員さんの話を聞きながら『Dさんのな・がーいお説教があの世から降って来そうだ…』と思っていました。
(Dさんは今年の春に大往生しました。)


アトピーを患っている人なら、1度は“アトピーが治る”という商品を聞いたり目にしたりしたことありますよね。

私も同じです。
“基本はノンパラベン”にも書いた通り、私も最初は“肌に合う化粧品があればアトピーは治る”と思っていました。

でも、ある日、お医者さんからこう言われました。
「いくら肌に良いって言っても、化粧品は薬(治療薬)じゃないからね。湿疹を治すのは塗り薬(ステロイド剤のこと)。惑わされちゃダメだよ」

私は“ハッ”としました。
『そうだった…。Dさんも化粧品は薬(治療薬)じゃないって言ってた…』


今はネットでたくさんのアトピー関連の商品を見ることがあります。
その中には、店員さんのように「これを使ったらアトピーが治った!」という宣伝文句を使って、あたかもその商品がアトピーを治すように錯覚させる商品もあります。

でも…。
お医者さんやDさんが言っている通り、こうした商品は“アトピーの治療薬”ではありません。
もちろん、このサイトで紹介している化粧品をはじめとしたコスメもそうです。

敏感な私たちの肌をより良い状態に保つよう助けてくれるだけで、アトピーを根本的に治すものではありません。
そもそも、それを使ってアトピーが治るなら、厚労省が治療薬として認可しているはずです。

では、なぜ「これを使ったらアトピーが治った!」とい宣伝文句を使ったり、店頭で「これを使ったらアトピーが治った人がいるんですよ」と言う店員さんがいるのでしょうか?

個人的には、これは“アトピービジネスの1つ”だと思っています。

アトピー患者さんは毎日かゆみなどで辛い日々を送っています。
なかなか治る兆しも見えない中、ちょっとした可能性にもかけてみたい、藁をもすがりたい、という気持ちが強いと思います(私も前はそうでした)。
つまり、アトピー患者さんの弱みに付け込んでいるところもあると思うのです。

また、これらの宣伝文句はアトピー患者さんを引き付けるためのものですが、彼らは決して「これを使ったらアトピーが治った!」とは言いません。それを言ったら薬事法違反です。

アトピー患者さんがどうしても陥りやすい錯覚ですが、きちんと化粧品と治療薬の線引きをして、この2つを使い分ける必要があると思っています。

posted by まめれん at 03:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 基本のスキンケア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やっぱり基本は“パラベンフリー” その8

さてさて。

叔父・Dさん(薬学博士、国公立大などで教鞭を取っていた。お医者さんの卵にも薬学を教えていた)から“そもそも化粧品とは何か”という、な・がーいご講義をいただいた私。

Dさんの話も、そろそろ終わりに近づきます。
(ようやく…。Dさんはほんと話が長かったんですよ…。3時間はフツーに話してましたねえ。遠い目。パラベン1つでこんなに話が長くなるとは思っていませんでした。)

化学物質、ひいては薬品の延長線上にある“化粧品”。
化粧品に入っている成分と保存のために使われるパラベン。
それらがどういう風に肌に刺激になっていくのか…。

とりあえず、成分が少ない方がパラベンが少なく、安息香酸は避けるべきことがわかってきました。

で、続きです。


私「じゃあ、どういう成分が入った化粧品が肌にいいんですか?」

Dさん「どういう成分が良いかは医者の方が知ってると思うけど、よく“自然派化粧品”とか言って売っている化粧品は気をつけた方がいいよ」

私「え、どうしてですか?」

Dさん「自然派化粧品っていうと肌に良いって思う人がいるけど、あれはちょっとね…。例えばさまめちゃんも“うるしかぶれ”って聞いたことあるでしょ?」

私「はい、お父さんが昔山で遊んでいたら、うるしにかぶれて大変だったって聞いたことがあります」

Dさん「それなんだよね。よく自然派化粧品に植物の成分が入っていて肌に良いって宣伝文句で言ってるけどさ、自然のもの全てが人間の肌に良いかっていうとそうでもないんだよね。うるしだってそうでしょ。あれはかぶれる人が多いけど、他の植物の成分だって、かぶれる人もいればかぶれない人もいるんだよ。この人にはこの植物の成分が良いかもしれないけど、こっちの人はかぶれるってこともあるしね。だから、自然派化粧品だからって油断しちゃだめだよ」

私「(ガーン…。そうだったんだ…)」

Dさん「自然の成分も分析したらどういう化学式で、どういう原子や分子構造かってわかるからね。そういう意味では自然のものも人工的作ったものも変わりないんだよ」

私「(そうか。そこに行きつくんだ…)」

Dさん「あとね。やっぱり成分が少ない化粧品がいいよね。だいたいさ、ああいう化学薬品は成分表に書いてある2個か3個の成分しか効果がないんだよ」

私「え!そうなんですか?」

Dさん「そう。成分表ってのはね、ちゃんと決まりがあって“含まれている成分が多いものから表示する”ってことになってるの。それでね、分析すると成分表に書いてある最初の2、3個が大半で、あとはほんのちょびっとしか入っていないってわかるんだよね」

私「えー、そうなんですか」

Dさん「そう。だから化粧品なんかで成分表に“水”とかなんとか、とか書いているでしょ。そしたら、その化粧品は大半は水で、それに次の成分が入っているってことなんだよね。たくさん入ってるのは最初2、3個でそれは効果があると思うけど、あとはねえ…。あんな少しで効果があるって言えるのかどうか…」

私「(ガーン…)」

Dさん「僕の立場からするとね〜、化粧品会社は“あれもいい、これもいい”ってなんでもかんでも1つの薬品に入れるでしょ。効果があるかどうかわからないものをさ。それでパラベンみたいな保存料をたくさん入れてね〜。でも、成分表見たら最初に“水”とか書いてて、分析しても他のものはほんの少ししか入ってなくて。こんなものに何千円って金使っている世の女性たちって…云云かんぬん(以下、化粧品会社に対する文句が続くので自粛します)」


…以上、Dさんのお話は終了です。


いかがでしたでしょう?

私はDさんに教えてもらうまで、そもそも“化粧品とはどういうものか”ということを考えたことがありませんでした。
もちろん、保存料や使い方も考えたことがなく、ただ漫然と使っていたと思います。

でも、薬学博士という薬品のエキスパートから見ると、いかに私たちの化粧品や薬品に対する認識が不足していたかよくわかりました。
その上で、パラベンがどういうものか、自分がどういう化粧品を選べば良いかもわかってきたのです。

そして、ここから私の“本当に自分の肌に合う化粧品探し”が始まったのです。
その結果が天使の美肌水天使の美肌水さっぱり 310ML - であったり、これから少しずつ紹介していく化粧品だったりします。
(全て自分の肌で実験してみました。)


ちなみにDさん曰く…
「効果がある薬品はちゃんと薬品名が書いてあって、どのくらい入っているかパーセンテージが書いてあるら(薬事法に基づく表示のこと)。化粧品の表示の仕方で“効果がある”って言っても、それは化粧品会社が勝手に言ってるだけのこともあるから気をつけなさいよ」
だそうです…。
posted by まめれん at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アトピーコントロールのコツ その1 爪を切りましょう

このサイトを見ている人の中には自分もアトピーを患っている人がいると思います。

私はこれまでの治療で、アトピーは“治す”というよりも“いかにコントロールするか”が大事だと思っています。

化粧品の紹介はその一つなのですが、それ以外にもコントロールするためにいろいろなコツがあるので、私の経験から良かったというものをご紹介していきます。

今日は、アトピーさんなら一度は注意されたことがあるであろう“爪”です。

みなさん、いつも爪はどのくらいの長さですか?
小まめに切っていますか?

実は私、かなり爪は短く切っています。
こんな感じです。

DSC02709.JPG

もう少し拡大してみましょう。
こんな長さです。

DSC02710.JPG

いかがでしょう?
結構、短いと思います。
よく友人からは「深爪してるんじゃないの?」と心配されますが、そんなことはありません。


実は私が爪を短く切り始めたのは、今も通っている皮膚科のお医者さんに「爪を短く切りなさい」と言われたからです。

アトピーを患っているなら誰しも経験していると思いますが、湿疹ができるとどうしてもかゆくて掻いてしまいますよね。
これは私も同じで、湿疹ができるとどうしてもかゆくて無意識に患部を搔きむしっちゃいます。
やめようと思っても、ついつい患部を触っちゃうんですよね。

本当は薬を塗って触らないでいた方が、湿疹の治りも早いんです。
湿疹もできにくくなりますし。

実際、かなり前、アトピーが重傷だったころ、“1か月間左足だけ掻かない”という実験をしたところ(笑)、左足だけ湿疹が出なくなりました(ただしかゆみがあったので、実験が終わってから掻いてしまって湿疹がまたひどくなりましたが…)。

それがわかっていても、アトピーのかゆみって強烈なのでつい掻いてしまうので、“患部を掻き壊すことを少なくする”という作戦を取らざるを得ません。
(かゆみを減らすためには塗り薬に頼らざるを得ません。また、私はシジュウム茶を毎日飲み始めてからアトピー湿疹の発生やかゆみを軽くなったので、こちらもお勧めします)。


では、どうするか。

私たちはかゆいところを掻くとき絶対爪を使うと思います。
爪を使わないで体を掻くことができる人なんていないですよね。

できるなら、手袋でもして爪をカバーすれば掻くこともなくなるんでしょうが、指先は生活でよく使うので、そんなこともできません。
まさか、爪をなくすなんてこともできませんし。

なので、お医者さんが言う通り“爪を短く切る”ことが一番、患部を掻き壊すのを予防するのに役立つんです。


私は上の写真のように、いつも爪を短く切っています。
そして、毎週末に爪を切ります。

爪は1日に0.1oずつ伸びると言われていますが、実際週末になると爪が伸びているのがわかります。
どうしてわかるかというと、週末になって爪が伸びてくると、爪を切った直後よりも患部を強く掻き壊していることに気づくからです。

「あっ、かゆい。掻いて痛い!」って思っていたら、もう週末、爪が伸びていた、ということが多いのです。

いかに爪の威力がすごいかがわかります。


正直、私もアトピーが重傷化しているときは、あまり爪の長さを気にかけていませんでした。
でも、かなり治ってから、いかに爪が患部を掻き壊していたかよくわかるようになりました。


今、アトピーが重傷化している方、だいぶ治っているけどまだ湿疹が出ることがある方は、ぜひ爪の長さに気をつけ見てほしいと思います。

ほんのちょっとのコツで、アトピーが良くなっていくかもしれません。
posted by まめれん at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その7

さてさて。

叔父のDさんから意外にも高い評価を受けた保存料パラベン。
Dさん曰く、パラベンは刺激は少なく保存料としても優秀だとのこと。
でも、やはり入れる量によって肌が弱い人には刺激になることがあり、2人の皮膚科の「パラベンが入っている化粧品はダメ」との言葉も正しいということがわかりました。

まとめると…

・パラベンは優秀な保存料。肌にも刺激は少ない。
・薬品に入っている化学成分の数に比例して、パラベンを入れる量は増えていく。
・肌が敏感な人はパラベンがたくさん入った化粧品を使うことによって肌が荒れることがある。

ということらしいです。


さらにDさんの講義は続きます(話好きだったんですよね〜)。

Dさん「パラベンは特に悪いとは思わないけど、入っている成分が多いとその分パラベンもたくさん入っているから、たくさんいろんな成分が入っている化粧品は使わない方がいいよね〜」

私「そうなんですか…」

Dさん「あーでもね、安息香酸はダメだよ。あれは良くないよね〜。なんであんなもの化粧品に入れるんだろうね〜」

私「(…安息香酸。聞いたことある…)」

ここで唯一肌に良くない保存料としてDさんが挙げたのが安息香酸でした。
具体的にどう良くないのか聞いた覚えがないのですが、今でも安息香酸が入っていないかどうか確かめています。
(そもそも安息香酸を使った化粧品はほとんど見たことがないですが…)

Dさん「とにかくね、化粧品買うときは必ず成分表を見てね、入っている成分が少ないものを選ぶといいよ。そうしたらパラベンも少ないし」

私「そうですか…(でも、そんな化粧品あるのかな…?)」

Dさん「でも保存料使ってない化粧品はあまりないかもしれないけど」

私「(やっぱり…。アトピー用化粧品にすら入ってるのに、入ってない化粧品ってあるのかな…?)」

Dさん「一番いいのは、こうプラスチックの密封容器1回分ずつ入っていて、それを毎回開けて容器を捨てる、みたいなのがいいんだよね。目薬とかコンタクトレンズの保存料とかあるでしょ」

私「(そんな化粧品見たことないですが…)」

Dさん「まあ、でもそんな化粧品作ったら高くつくから、化粧品会社も作らないけどね。だからビンとかに入れて、変質しないように保存料入れてるんだけどさ〜」

私「(しゅーん…;つД`))」

Dさん「そういえばさ。まめちゃんって化粧品の消費期限って知ってる?」

私「えっ?消費期限ですか?」

Dさん「そう。ちゃんと書いてないけどさ、化粧品には消費期限があるんだよ。そもそも飲み薬とか薬品全部に消費期限ってあるんだけどね」

私「そうなんですか…(考えたこともなかった…)」

Dさん「よくさあ、高い化粧品だったからって2年も3年も同じ化粧品を使っている人がいるでしょ?あれ、危ないよね〜」

私「?」

Dさん「薬品ってのはさ、基本的に1年間の保存を目安にして作ってるんだよね。化粧品だって同じだよ。未開封でも1年経ったら変質して効果がなくなったり肌に悪くなったりするから、1年以上たった化粧品は捨てなきゃだめだよ」

私「え〜、そうなんですか(うちのお母さん、もったいないからって同じ化粧品2年使ってるが…(*´Д`)。あれダメなんだ…)」

Dさん「あとね、化粧品は1回開けたら1か月で使わなきゃダメだよ」

私「ええ、そうんですか?」

Dさん「そう。いくら保存料が入っているって言ってもね、1回フタを開けたら空気に触れるし、手でも触るからいろんな菌がついたりするでしょ?だから基本的に化粧品は1か月で使い切る方がいいんだよね〜。1か月以上経って残っていても破棄しなきゃダメだよ」

私「そうだったんですか〜(知らなかった…)」


さて、ここでフリマアプリで取引されている化粧品に思い当たった方がいらっしゃるでしょうか?

私も最近、メルカリを使っていろいろな中古品を取引していますが、中古の化粧品のやり取りってよく目にしますよね。
しかし、Dさんの理論によると、中古の化粧品の売買が良くないことがわかります。

まず、未開封の化粧品は1年以上経つと変質している恐れがあるから、未開封の化粧品でもいつ購入したものかはっきりしないものは危険。出品者が買ったのが1年以上前なら、買ってはいけません。
次に、開封された化粧品はすでに変質が始まっている可能性が高く、出品者が肌につけていたら雑菌が繁殖すしている恐れもあるから、開封された化粧品はいつのものでも大変危険で、買ってはいけません。

ですので、私もたまに化粧品を出品することがありますが、未開封のものだけにし、購入日時をプロフに書いています。もちろん売れなかったら、処分してしまいます。
開封したものは売りません(使い切るつもりで開封します)。

みなさん、気をつけましょう(*´▽`*)。


ということで、話は戻り。
だいぶ、自分に合う化粧品の基準がわかってきました。

@パラベンが入っていない、または少ない
A入っている成分が少ない
B安息香酸が入っていない

です。

さあ、この基準にあてはまる化粧品があるのか…。
さらに、成分が少ないといっても、どんな成分だったら肌にいいのか…。

以下、もう少し続きます…。

posted by まめれん at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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