お風呂、着替え、勉強、仕事…。
かゆみや痛みで、日常の活動がとても制限されます。
私はステロイドを抜くときに重症化して、アトピーが全身に広がり、
起きて活動することも、食べることもつらくなった時期がありました。
もちろん、学校どころでありません。
毎日が症状との戦いでした。
かゆみや痛みのつらさで、一日中、寝ていることが多く、
健康な人が普通にできることが、ほとんどできなくなりました…。
そんな日々の中で、唯一できたのがテレビゲームと音楽鑑賞、そして読書でした。
やりたいことがいっぱいあるのに、体を動かすのが苦痛でなにもできない。
就職など、将来に対する不安もありました。
そうした生活の中で、唯一将来につながることでできたのが“読書”でした。
そして、この時の“読書”が今でも仕事や自立生活の役に立っています。
体を思うように動かせなかったとき、私は布団の中で本を読み漁っていました。
本はいつでもそばにいてくれます。
そして、体調が良くなって読みたくなったとき、いつでも本を開けば勉強をすることができます。
学校の授業のように姿勢を正していなければならないとか、
途中で抜け出したらダメだとか、
そういうルールはありません。
いつでも、好きなときに、好きなだけ勉強をさせてくれるもの。
それが“読書”でした。
症状が一番重かったとき、私は体調の良いとき本屋さんに行って、興味のある本を買い、
体がつらいときは布団の中で横になってひたすら本を読んでいました。
このときの読書のおかげで、私は文章を読む力がつき、国語力が高まったと思います。
人生の中で、このときほどゆっくり本を読めたときもありませんでした。
アトピーが重症化するとできなくなることが多いですが、本を読むことはできます。
そして、本を読むことはとても勉強になるし、その後の人生に必ず役に立ちます。
いつかアトピーが良くなって体を思う存分動かせるときのために、
みなさんも療養中は読書に没頭してみてはいかがでしょうか(*´▽`*)。
ラベル:アトピー 敏感肌 ハンデ 障害