このブログを始めて早10年…?
就職し、仕事やプライベートが忙しくなり、かなりおろそかになっています。
そんな中、最近薬学などの専門家が化粧品などのコスメに関する意見を書籍やネットの記事などで見る機会があり、興味深く拝見していました。
このブログの最初の記事にもある通り、私がこのブログを書き始めたきっかけは自分のアトピー性皮膚炎と、化粧品の選び方について同じ病気を持つ人と情報共有したかったからです。
特に身内に薬学博士がおり、その人から化粧品の選び方を薬学の視点から教えてもらったことがきっかけでした。
今はたくさんの情報をネットで見ることができるので、アトピー性皮膚炎をお持ちであれば、参考になる情報を誰でも見ることができます。
しかし、私がアトピー性皮膚炎で一番苦しんでいた時期はまだネットも発達しておらず、薬学の視点から化粧品の選び方を教えてもらえる機会はほとんどありませんでした。
そういう意味では、私は非常にラッキーだったのだと思います。
あれから10年以上の月日が経ち、私のアトピーは完全に…とまではいってませんが、ほとんど気にならなくなり、普通の生活を送っています。
肌の調子が良くなってからいろいろなコスメに挑戦することもできました。
もちろん、合わなかったコスメもあります。
そうして試行錯誤しているうちに、最近いろいろな薬学専門家が化粧品について意見を述べているのを見るようになったのです。
さて、私自身びっくりするのですが、今でも“アトピー”“パラベン”でググると、このブログの“基本はノンパラベン”という記事が上位に表示されます。
もう、書いてから10年以上経つ記事なのですが、未だに関心を持って読まれているのかもしれません。
一方、最近よく見る薬学専門家の化粧品についての意見には「パラベンを否定するのは間違っている」という見解もあります。
お医者さんの中にも「アトピーでもパラベンを使って問題ない」とする人もおられるようですね…。
ただ、私個人の経験からすると、やっぱりアトピー性皮膚炎の人はパラベンを避けた方がいいと思っています。
私は薬学の専門家ではないので、専門的に彼らの意見に対抗することはできません。
しかし、アトピー闘病歴は20年以上。
その間、パラベン使用、パラベンフリー(私は“ノンパラベン”と書いていましたが、今は“パラベンフリー”の方が使われることが多いので、以降こちらを使います)の化粧品両方を使ってきましたが、やはりパラベンフリーの化粧品を使っているときの方がかゆみや湿疹も出ず、肌の調子が良かったからです。
また、私の身内の薬学博士のアドバイスも未だに意味があると思っているからです。
身内の薬学博士は単なる薬学専門家ではありませんでした。
その人は日本分析薬学会の会員で、研究を行い、とある国公立大学の大学病院で働いていました。大学では教鞭を取り、病気や処方薬、効能と副作用など非常に深い経験と知識を持っていました。
そうした人が教えてくれた化粧品にまつわる様々な知識。
純粋に科学に裏打ちされた知識だったのです。
時が経ち、科学も進歩し、現状は当時の知識とは若干違うところもあるのかもしれません。
でも、科学の基本はそうそう変わらないと思っています。
身内は今年他界し、いろいろな薬学専門家が化粧品の様々な情報を発信するようになって、時代の変化を感じずにはいられません。
そして、こういう機会だからこそ、身内がどういう理論の基に“パラベンフリー”の化粧品を勧めるにいたったのか、当時の話を振り返り、これからどうのように化粧品と付き合っていけばよいか考えてみたいと思います。
(以下、次回に続きます…)