2016年11月09日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その6

さて、前回までのお話で、

@化粧品も化学物質の1つであること
A化学物質である以上、化粧品も空気や紫外線にさらされると変質すること

…がわかりました。


では、さらに話は続きます。

Dさん「まあ、そんなことでねえ、保存料なんかを入れることがあるんだけど、もう1つ理由があるんだよね〜。まめちゃん、化粧品とかの成分表って見たことある?」

私「成分表?」

Dさん「薬品は必ずその成分がどれくらい入ってるか、って表示することが法律で決まってるんだけど、化粧品も薬品ほど厳密じゃないけど、入っている成分を表示することになってるんだ。化粧品のビンの裏とかに書いてるんだよ」

私「そうなんですか!」

…そう、私はこの時はじめて“成分表”なるものを知ったのでした!

Dさん「そうなんだ。化粧品なんかを見るとさ、こうこうこういう成分が入ってるって書いてるんだけどさ。あれを見るとね〜。僕の立場からするとちょっとどうかと思うんだよね〜」

私「?」

Dさん「成分表を見たらさ、5個も10個も成分が入っていてさ。あんなに1つの薬品になんでもかんでも入れてるって、ちょっとね〜と思うんだよ」

私「何が問題なんですか?」

Dさん「これも化学で習ったと思うんだけどさ、物質っていうのはいろんなものに触れれば触れるほど、他の原子や分子とくっついちゃうでしょ?」

私「ああ、確かになんかそんなようなことを聞いたことがあります(ちゃんと勉強してないのでうろ覚え)」

Dさん「僕らはさ〜、化学物質が変質しないように、1つの薬品に1つの物質とか、なるべくいろんな物質が混ざらないようにするんだけどね〜。でも、最近の化粧品って“これ一本で化粧水の役割も乳液の役割も”とか言って、本当にたくさん入れててさ〜。あんなに混ぜちゃったら、ビンの中で化学反応起こして変質しちゃうんじゃないかと思うんだよね〜」

私「…そうなんですか」

Dさん「だから、ああいうたくさん成分が入っている化粧品は、入っている成分同士がくっついて変質しないようにパラベンみたいな保存料をたくさん入れるんだよね〜」

私「へ〜」

Dさん「だからね、いくらアトピーにいい、って言っても、いろんな成分が入っている化粧品っていうのはそれなりの保存料が入っているんだよ。そして肌の刺激になって、せっかく肌にいい成分も入っているのに、かえって肌に良くないことがあるんだよ〜」

私「ところでパラベンってそんなに肌に悪いんですか?」

Dさん「パラベンっていうのは良く使われる保存料なんだよ。非常に優秀でね、それ自体はそんなに体に悪さはしないんだよ。保存料なんていうのは今は食べ物にもなんにでも入っているしね。でもね〜、さっき言ったと通り、化粧品会社は1つの薬品にたくさんいろんな成分を入れるだろ?そうするとそれに比例して化粧品も化学物質として不安定になるから、たくさんパラベンなんかの保存料を入れるだろ?そうすると、パラベンでもなんでも少しの量ならなんでもないけど、たくさん入っている化粧品を肌につけたら、それだけたくさんのパラベンを肌につけることになって、そうすると肌に刺激んあることがあるんだよ。だから、まめちゃんが行った病院の先生が“パラベンが入った化粧品は使うな”って言うことになるんだよな〜」

私「そういうことだったのか〜…」


ここまでをまとめると、こうなります。

@化学物質はいろいろな分子(成分)に長期間触れると、原子や分子同士がくっついて変質することがある。
A成分がたくさん入っていれば入っているほど薬品は不安定になり、変質しやすくなる。
B変質しやすくなった薬品を安定させるために、パラベンなどの保存料をたくさん入れる。
C少量では問題ないパラベンが刺激になって湿疹などの原因になる。

つまり、成分表を見て、たくさん成分が入っていれば入っているほど、パラベンがたくさん入っていて肌に良くない…ということなのです。

全然、知りませんでした…。


私「じゃあ、私はどういう化粧品を選べばいいですか?」

Dさん「そうだねえ…。まずパラベンが入っているのがだめ、って言われてるなら入ってないのを選ぶしかないけど、今はどんなものにでもパラベン入ってるからなあ。まあ、成分表に書かれている数が少なければ、それだけパラベンの量は少ないと思うから、なるべく成分表に書かれている成分の数が少ないものを選ぶといいよ」

私「えー、じゃあ“皮膚科医が作った”とかいう宣伝文句はなんなんですか?」

Dさん「僕もそれはよくわかんないけど、薬学やってる人間の方が医者よりも薬品には詳しいと思うけどねえ…」

私「そうですか…」


…全然、知らなかった化粧品の仕組みと、パラベンの役割。
そして、成分表の見方と化粧品の選び方…。
さすが、確かな知識に裏打ちされた薬学からの知見には驚かざると得ませんでした…。

そして、さらに驚きの事実が。


私「どうしてDさんは薬だけじゃなく、化粧品にも詳しいんですか?」

Dさん「だって頼まれるんだもん。“この薬品にはこれこれ、こういう成分が入っていると表示されていますが、ちゃんとその成分が入ってるか調べてくれませんか?”ってね。それで、薬品をいろいろ分析して、ちゃんとその成分が入っているかどうか調べるんだよ。じゃないと、会社が嘘ついてその成分を入れてなかったり、違う成分を入れてたら大変でしょ」

私「しぇ〜、そういうことがあるんですね(^▽^;)知らなかったあ〜」


(以下、続きます…)

posted by まめれん at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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