それは、『ヘアケア』商品です。
シャンプーからリンス、トリートメント、カラーリング、パーマなどなど…。
ヘアケアの商品はたくさんあります。
健康な肌の方はこうしたヘアケア商品を使っても肌荒れなどを起こすことは少ないと思います。
しかし、私の肌はヘアケア商品をほとんど受け付けませんでした。
まず、最初に頭皮にアトピー性皮膚炎が出たきっかけが市販のシャンプーでした。
それは本当に“フツー”のシャンプーで、一般的なスーパーマーケットなどで売られていたのです。
ちょうど、中学生の頃、おしゃれに目覚めた私は、そのシャンプーの“おしゃれ感”にひかれて使い始めたのです。背伸びしたい時期でした。
使い始めた当初は特に問題を感じませんでした。
使ってヒリヒリしたり、かゆみがあったり、ということもなかったと思います。
ですが、シャンプーはじわりじわりと頭皮にダメージを与えていたようです。
気がつくとフケのようなかさぶたが頭中に広がり、毎日頭をかきむしっていました。
でも、まさかシャンプーがアトピーの原因になっていると思っていない当時の私は、「洗い足りないからフケが出るんだ」と思い、さらにそのシャンプーで洗う回数を増やしていったのです…。
シャンプーがアトピーの原因と気づくのはそれから数年後。
今の主治医のクリニックに行った頃でした。
きっかけはよく覚えていませんが、何かで「市販のシャンプーなどにアトピーの原因になる成分が入っていることがある」と知ったのです。
そして、同じくアトピーだった友人の勧めもあって、シャンプーを使うのをやめ、石けんで頭を洗うようになりました。
その後、頭皮のアトピーは徐々に良くなり、再発することもなくなりました。
さらに時がたって、アトピーの炎症が落ち着いた頃、やっぱりおしゃれをした私は、再びヘアケアをすることにしました。
やってみたかったのは“パーマ”と“カラーリング”です。
シャンプーで痛い目にあった私は、毎日整髪料などを使うよりも、美容院でパーマやカラーリングをしてもらった方が肌に良いのではないかと思ったのです。
しかーし…。
ある日、美容院でパーマをしてもらったところ、薬液が頭皮に染みる染みる…。
ヒリヒリするどころじゃないんです。
本当に、痛いんです!
そして私は改めて、“ヘアケア商品の危険性”を思い知ったのです…。
その後も、ワックス、洗い流さないトリートメントなどなど試してみましたが、どれも使い始めると顔の皮膚が荒れることがわかりました。
健康な肌を持つ美容師さんですら、毎日仕事でヘアケアの薬液を使っていると手などの肌を痛めることがあると聞いたことがあります。
それが原因で美容師をやめる人もいるとか…。
そりゃ、アトピーの私に良くないわけです(;^ω^)。
ということで、今は必要最低限、厳選したものしかヘアケア商品は使っていません。
“洗い流さない”ものは肌への負担が大きいので避けて“洗い流すもの”に限り、使ったときは夜に必ず洗い流すようにします。
それで何とかコントロールしているという状態です。
「髪に良い成分は肌に悪い」とどこかで聞いたことがあります。
アトピーが治っていない内や肌荒れが続くときはヘアケア商品の使用を中止し、肌の回復を待った方が良いと思います。