2016年11月23日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その8

さてさて。

叔父・Dさん(薬学博士、国公立大などで教鞭を取っていた。お医者さんの卵にも薬学を教えていた)から“そもそも化粧品とは何か”という、な・がーいご講義をいただいた私。

Dさんの話も、そろそろ終わりに近づきます。
(ようやく…。Dさんはほんと話が長かったんですよ…。3時間はフツーに話してましたねえ。遠い目。パラベン1つでこんなに話が長くなるとは思っていませんでした。)

化学物質、ひいては薬品の延長線上にある“化粧品”。
化粧品に入っている成分と保存のために使われるパラベン。
それらがどういう風に肌に刺激になっていくのか…。

とりあえず、成分が少ない方がパラベンが少なく、安息香酸は避けるべきことがわかってきました。

で、続きです。


私「じゃあ、どういう成分が入った化粧品が肌にいいんですか?」

Dさん「どういう成分が良いかは医者の方が知ってると思うけど、よく“自然派化粧品”とか言って売っている化粧品は気をつけた方がいいよ」

私「え、どうしてですか?」

Dさん「自然派化粧品っていうと肌に良いって思う人がいるけど、あれはちょっとね…。例えばさまめちゃんも“うるしかぶれ”って聞いたことあるでしょ?」

私「はい、お父さんが昔山で遊んでいたら、うるしにかぶれて大変だったって聞いたことがあります」

Dさん「それなんだよね。よく自然派化粧品に植物の成分が入っていて肌に良いって宣伝文句で言ってるけどさ、自然のもの全てが人間の肌に良いかっていうとそうでもないんだよね。うるしだってそうでしょ。あれはかぶれる人が多いけど、他の植物の成分だって、かぶれる人もいればかぶれない人もいるんだよ。この人にはこの植物の成分が良いかもしれないけど、こっちの人はかぶれるってこともあるしね。だから、自然派化粧品だからって油断しちゃだめだよ」

私「(ガーン…。そうだったんだ…)」

Dさん「自然の成分も分析したらどういう化学式で、どういう原子や分子構造かってわかるからね。そういう意味では自然のものも人工的作ったものも変わりないんだよ」

私「(そうか。そこに行きつくんだ…)」

Dさん「あとね。やっぱり成分が少ない化粧品がいいよね。だいたいさ、ああいう化学薬品は成分表に書いてある2個か3個の成分しか効果がないんだよ」

私「え!そうなんですか?」

Dさん「そう。成分表ってのはね、ちゃんと決まりがあって“含まれている成分が多いものから表示する”ってことになってるの。それでね、分析すると成分表に書いてある最初の2、3個が大半で、あとはほんのちょびっとしか入っていないってわかるんだよね」

私「えー、そうなんですか」

Dさん「そう。だから化粧品なんかで成分表に“水”とかなんとか、とか書いているでしょ。そしたら、その化粧品は大半は水で、それに次の成分が入っているってことなんだよね。たくさん入ってるのは最初2、3個でそれは効果があると思うけど、あとはねえ…。あんな少しで効果があるって言えるのかどうか…」

私「(ガーン…)」

Dさん「僕の立場からするとね〜、化粧品会社は“あれもいい、これもいい”ってなんでもかんでも1つの薬品に入れるでしょ。効果があるかどうかわからないものをさ。それでパラベンみたいな保存料をたくさん入れてね〜。でも、成分表見たら最初に“水”とか書いてて、分析しても他のものはほんの少ししか入ってなくて。こんなものに何千円って金使っている世の女性たちって…云云かんぬん(以下、化粧品会社に対する文句が続くので自粛します)」


…以上、Dさんのお話は終了です。


いかがでしたでしょう?

私はDさんに教えてもらうまで、そもそも“化粧品とはどういうものか”ということを考えたことがありませんでした。
もちろん、保存料や使い方も考えたことがなく、ただ漫然と使っていたと思います。

でも、薬学博士という薬品のエキスパートから見ると、いかに私たちの化粧品や薬品に対する認識が不足していたかよくわかりました。
その上で、パラベンがどういうものか、自分がどういう化粧品を選べば良いかもわかってきたのです。

そして、ここから私の“本当に自分の肌に合う化粧品探し”が始まったのです。
その結果が天使の美肌水天使の美肌水さっぱり 310ML - であったり、これから少しずつ紹介していく化粧品だったりします。
(全て自分の肌で実験してみました。)


ちなみにDさん曰く…
「効果がある薬品はちゃんと薬品名が書いてあって、どのくらい入っているかパーセンテージが書いてあるら(薬事法に基づく表示のこと)。化粧品の表示の仕方で“効果がある”って言っても、それは化粧品会社が勝手に言ってるだけのこともあるから気をつけなさいよ」
だそうです…。
posted by まめれん at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その7

さてさて。

叔父のDさんから意外にも高い評価を受けた保存料パラベン。
Dさん曰く、パラベンは刺激は少なく保存料としても優秀だとのこと。
でも、やはり入れる量によって肌が弱い人には刺激になることがあり、2人の皮膚科の「パラベンが入っている化粧品はダメ」との言葉も正しいということがわかりました。

まとめると…

・パラベンは優秀な保存料。肌にも刺激は少ない。
・薬品に入っている化学成分の数に比例して、パラベンを入れる量は増えていく。
・肌が敏感な人はパラベンがたくさん入った化粧品を使うことによって肌が荒れることがある。

ということらしいです。


さらにDさんの講義は続きます(話好きだったんですよね〜)。

Dさん「パラベンは特に悪いとは思わないけど、入っている成分が多いとその分パラベンもたくさん入っているから、たくさんいろんな成分が入っている化粧品は使わない方がいいよね〜」

私「そうなんですか…」

Dさん「あーでもね、安息香酸はダメだよ。あれは良くないよね〜。なんであんなもの化粧品に入れるんだろうね〜」

私「(…安息香酸。聞いたことある…)」

ここで唯一肌に良くない保存料としてDさんが挙げたのが安息香酸でした。
具体的にどう良くないのか聞いた覚えがないのですが、今でも安息香酸が入っていないかどうか確かめています。
(そもそも安息香酸を使った化粧品はほとんど見たことがないですが…)

Dさん「とにかくね、化粧品買うときは必ず成分表を見てね、入っている成分が少ないものを選ぶといいよ。そうしたらパラベンも少ないし」

私「そうですか…(でも、そんな化粧品あるのかな…?)」

Dさん「でも保存料使ってない化粧品はあまりないかもしれないけど」

私「(やっぱり…。アトピー用化粧品にすら入ってるのに、入ってない化粧品ってあるのかな…?)」

Dさん「一番いいのは、こうプラスチックの密封容器1回分ずつ入っていて、それを毎回開けて容器を捨てる、みたいなのがいいんだよね。目薬とかコンタクトレンズの保存料とかあるでしょ」

私「(そんな化粧品見たことないですが…)」

Dさん「まあ、でもそんな化粧品作ったら高くつくから、化粧品会社も作らないけどね。だからビンとかに入れて、変質しないように保存料入れてるんだけどさ〜」

私「(しゅーん…;つД`))」

Dさん「そういえばさ。まめちゃんって化粧品の消費期限って知ってる?」

私「えっ?消費期限ですか?」

Dさん「そう。ちゃんと書いてないけどさ、化粧品には消費期限があるんだよ。そもそも飲み薬とか薬品全部に消費期限ってあるんだけどね」

私「そうなんですか…(考えたこともなかった…)」

Dさん「よくさあ、高い化粧品だったからって2年も3年も同じ化粧品を使っている人がいるでしょ?あれ、危ないよね〜」

私「?」

Dさん「薬品ってのはさ、基本的に1年間の保存を目安にして作ってるんだよね。化粧品だって同じだよ。未開封でも1年経ったら変質して効果がなくなったり肌に悪くなったりするから、1年以上たった化粧品は捨てなきゃだめだよ」

私「え〜、そうなんですか(うちのお母さん、もったいないからって同じ化粧品2年使ってるが…(*´Д`)。あれダメなんだ…)」

Dさん「あとね、化粧品は1回開けたら1か月で使わなきゃダメだよ」

私「ええ、そうんですか?」

Dさん「そう。いくら保存料が入っているって言ってもね、1回フタを開けたら空気に触れるし、手でも触るからいろんな菌がついたりするでしょ?だから基本的に化粧品は1か月で使い切る方がいいんだよね〜。1か月以上経って残っていても破棄しなきゃダメだよ」

私「そうだったんですか〜(知らなかった…)」


さて、ここでフリマアプリで取引されている化粧品に思い当たった方がいらっしゃるでしょうか?

私も最近、メルカリを使っていろいろな中古品を取引していますが、中古の化粧品のやり取りってよく目にしますよね。
しかし、Dさんの理論によると、中古の化粧品の売買が良くないことがわかります。

まず、未開封の化粧品は1年以上経つと変質している恐れがあるから、未開封の化粧品でもいつ購入したものかはっきりしないものは危険。出品者が買ったのが1年以上前なら、買ってはいけません。
次に、開封された化粧品はすでに変質が始まっている可能性が高く、出品者が肌につけていたら雑菌が繁殖すしている恐れもあるから、開封された化粧品はいつのものでも大変危険で、買ってはいけません。

ですので、私もたまに化粧品を出品することがありますが、未開封のものだけにし、購入日時をプロフに書いています。もちろん売れなかったら、処分してしまいます。
開封したものは売りません(使い切るつもりで開封します)。

みなさん、気をつけましょう(*´▽`*)。


ということで、話は戻り。
だいぶ、自分に合う化粧品の基準がわかってきました。

@パラベンが入っていない、または少ない
A入っている成分が少ない
B安息香酸が入っていない

です。

さあ、この基準にあてはまる化粧品があるのか…。
さらに、成分が少ないといっても、どんな成分だったら肌にいいのか…。

以下、もう少し続きます…。

posted by まめれん at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月09日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その6

さて、前回までのお話で、

@化粧品も化学物質の1つであること
A化学物質である以上、化粧品も空気や紫外線にさらされると変質すること

…がわかりました。


では、さらに話は続きます。

Dさん「まあ、そんなことでねえ、保存料なんかを入れることがあるんだけど、もう1つ理由があるんだよね〜。まめちゃん、化粧品とかの成分表って見たことある?」

私「成分表?」

Dさん「薬品は必ずその成分がどれくらい入ってるか、って表示することが法律で決まってるんだけど、化粧品も薬品ほど厳密じゃないけど、入っている成分を表示することになってるんだ。化粧品のビンの裏とかに書いてるんだよ」

私「そうなんですか!」

…そう、私はこの時はじめて“成分表”なるものを知ったのでした!

Dさん「そうなんだ。化粧品なんかを見るとさ、こうこうこういう成分が入ってるって書いてるんだけどさ。あれを見るとね〜。僕の立場からするとちょっとどうかと思うんだよね〜」

私「?」

Dさん「成分表を見たらさ、5個も10個も成分が入っていてさ。あんなに1つの薬品になんでもかんでも入れてるって、ちょっとね〜と思うんだよ」

私「何が問題なんですか?」

Dさん「これも化学で習ったと思うんだけどさ、物質っていうのはいろんなものに触れれば触れるほど、他の原子や分子とくっついちゃうでしょ?」

私「ああ、確かになんかそんなようなことを聞いたことがあります(ちゃんと勉強してないのでうろ覚え)」

Dさん「僕らはさ〜、化学物質が変質しないように、1つの薬品に1つの物質とか、なるべくいろんな物質が混ざらないようにするんだけどね〜。でも、最近の化粧品って“これ一本で化粧水の役割も乳液の役割も”とか言って、本当にたくさん入れててさ〜。あんなに混ぜちゃったら、ビンの中で化学反応起こして変質しちゃうんじゃないかと思うんだよね〜」

私「…そうなんですか」

Dさん「だから、ああいうたくさん成分が入っている化粧品は、入っている成分同士がくっついて変質しないようにパラベンみたいな保存料をたくさん入れるんだよね〜」

私「へ〜」

Dさん「だからね、いくらアトピーにいい、って言っても、いろんな成分が入っている化粧品っていうのはそれなりの保存料が入っているんだよ。そして肌の刺激になって、せっかく肌にいい成分も入っているのに、かえって肌に良くないことがあるんだよ〜」

私「ところでパラベンってそんなに肌に悪いんですか?」

Dさん「パラベンっていうのは良く使われる保存料なんだよ。非常に優秀でね、それ自体はそんなに体に悪さはしないんだよ。保存料なんていうのは今は食べ物にもなんにでも入っているしね。でもね〜、さっき言ったと通り、化粧品会社は1つの薬品にたくさんいろんな成分を入れるだろ?そうするとそれに比例して化粧品も化学物質として不安定になるから、たくさんパラベンなんかの保存料を入れるだろ?そうすると、パラベンでもなんでも少しの量ならなんでもないけど、たくさん入っている化粧品を肌につけたら、それだけたくさんのパラベンを肌につけることになって、そうすると肌に刺激んあることがあるんだよ。だから、まめちゃんが行った病院の先生が“パラベンが入った化粧品は使うな”って言うことになるんだよな〜」

私「そういうことだったのか〜…」


ここまでをまとめると、こうなります。

@化学物質はいろいろな分子(成分)に長期間触れると、原子や分子同士がくっついて変質することがある。
A成分がたくさん入っていれば入っているほど薬品は不安定になり、変質しやすくなる。
B変質しやすくなった薬品を安定させるために、パラベンなどの保存料をたくさん入れる。
C少量では問題ないパラベンが刺激になって湿疹などの原因になる。

つまり、成分表を見て、たくさん成分が入っていれば入っているほど、パラベンがたくさん入っていて肌に良くない…ということなのです。

全然、知りませんでした…。


私「じゃあ、私はどういう化粧品を選べばいいですか?」

Dさん「そうだねえ…。まずパラベンが入っているのがだめ、って言われてるなら入ってないのを選ぶしかないけど、今はどんなものにでもパラベン入ってるからなあ。まあ、成分表に書かれている数が少なければ、それだけパラベンの量は少ないと思うから、なるべく成分表に書かれている成分の数が少ないものを選ぶといいよ」

私「えー、じゃあ“皮膚科医が作った”とかいう宣伝文句はなんなんですか?」

Dさん「僕もそれはよくわかんないけど、薬学やってる人間の方が医者よりも薬品には詳しいと思うけどねえ…」

私「そうですか…」


…全然、知らなかった化粧品の仕組みと、パラベンの役割。
そして、成分表の見方と化粧品の選び方…。
さすが、確かな知識に裏打ちされた薬学からの知見には驚かざると得ませんでした…。

そして、さらに驚きの事実が。


私「どうしてDさんは薬だけじゃなく、化粧品にも詳しいんですか?」

Dさん「だって頼まれるんだもん。“この薬品にはこれこれ、こういう成分が入っていると表示されていますが、ちゃんとその成分が入ってるか調べてくれませんか?”ってね。それで、薬品をいろいろ分析して、ちゃんとその成分が入っているかどうか調べるんだよ。じゃないと、会社が嘘ついてその成分を入れてなかったり、違う成分を入れてたら大変でしょ」

私「しぇ〜、そういうことがあるんですね(^▽^;)知らなかったあ〜」


(以下、続きます…)

posted by まめれん at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月08日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その5

さて、2人の皮膚科のお医者さんに「パラベンが入っている化粧品は使っちゃだめ」と言われてしまった私…。

『じゃあ、一体私はどの化粧品を使えばいいの?』
『アトピー用の化粧品も使えないんじゃ、どうすればいいの?』

すっかり途方に暮れてしまいました。
そして、その折に叔父が実は薬学博士で詳しいと知り、ある日、身内の集まりのために叔父のDさん宅に行ったついでにパラベンについて聞くことになりました…。

※ここからはまとめず、当時の会話を思い出せる限りそのまま書いていきます。
読みづらかったらすみません。
高校の化学(ばけがく)の知識を持っているとわかりやすいと思います。



私「Dさん、私病院の先生に『パラベンが入った化粧品は使っちゃだめ』って言われたんです。アトピーに良くないって。どういう化粧品を使ったらいいかわからなくなって…。パラベンって何なんですか?」

俄然、色めき立つDさん。
若い人に自分の専門の話をするのが大好きなDさんは、早速、化学の講義をその場で始めました。

Dさん「あのねえ、まめちゃん。その先生方の言ってることは本当だよ。パラベンが入っている化粧品はまめちゃんみたいな肌が弱い人は使っちゃだめだね〜」

私「えー。どうしてですか?」

Dさん「まめちゃんは高校で化学を勉強したからわかると思うけど、まず世の中の物はね全部化学物質なんだよ〜。つまりこう、原子と原子がくっついてね〜、その組み合わせでいろいろな物質の性質が決まるって習ったろ〜」

私「はあ…確かに(私、大学受験のために化学勉強したら、学校で勉強したわけじゃないけど…)」

Dさん「世の中の物はみんなそうなんだよ。自然にあるものもそうだし、人工的に作られたものもあるし。それが病気の治療に役立つ場合は“薬”になるし、人間の体に悪ければ“毒”になるし。僕は薬学博士だから、病気の役に立つ化学物質の研究をしていた、ってことになるんだ〜」

私「はあ、なるほど」

Dさん「それでね、まめちゃんは勉強しているから知っていると思うけど、分子には安定なものと不安定なもんがあるだろう?」

私「あー、そうでしたね」

Dさん「そういう不安定な分子っていうのは、簡単に酸素とくっついたりして性質が変わっちゃうんだよな〜。それを防ぐためにパラベンみたいな保存料が入ってるんだよね〜」

私「へー、そうなんですか」


ここで、化学を勉強したことがない人のために…。

高校で化学を勉強したことがある人なら、一度は聞いたことがある“原子”と“分子”。
そして、原子の組み合わせによって性質が変わること。

これを二酸化炭素と一酸化炭素でおさらいしてみましょう。

まず、二酸化炭素の化学式はCO2。
炭素という原子(C)1個に酸素という原子(O)が2個くっついている分子ということです。

次に、一酸化炭素の化学式はCO。
炭素という原子(C)1個に酸素という原子(O)が1個くっついている分子ということです。

この2つの分子は同じ2種類の原子同士の組み合わせですが、数が違うため性質が違います。

まず二酸化炭素(CO2)は安定した分子です。
そのため、あまり変化はしません。

一方、一酸化炭素(CO)は非常に不安定な分子です。
そのため、他の酸素原子(O)などと結びついてすぐに違う分子になりやすい、という性質を持っています。

みなさん、“一酸化炭素中毒”って聞いたことがないでしょうか?
これは体内に取り込まれた一酸化炭素(CO)が血液中のヘモグロビンとくっついて、死んでしまうことです。
※詳しくはこちら→

このように、化学物質には安定したものと不安定なものがあり、不安定なものは他の原子などとくっつきやすく、性質も変化してしまうことが多いのです。


話戻って…。

Dさん「でね、化学物質は不安定なものだけじゃなく、安定したものも時間が経つと性質が変わることがあるんだよ。特に酸素と紫外線には注意なんだ」

私「鉄がさびちゃうみたいにですか?」

Dさん「そうそう。いくら安定した物質って言ってもね、長い間、空気にさらしとけば空気中の酸素とくっついて性質が変わっちゃうし、直射日光に当てていれば紫外線で変質しちゃう。だから、薬とかは1錠ずつヒートに入って飲むたび出すようになっているし、昔は紫外線で変質するのを防ぐために薬品を茶色のビンに入れてたんだよな〜」

私「なるほど〜」

Dさん「化粧品でも色のついたビンに入っているものがあるでしょ?」

私「はい、いろいろありますね」

Dさん「あれは単にデザインとかじゃなくって、紫外線で中身を変質させないために色をつけている場合もあるんだ。だから、そういう化粧品は透明のボトルなんかに入れて使っちゃいけないんだよね〜」

私「へー、そうだったんですか…」


Dさんが話す化粧品の驚きの事実…。
まだまだ続きます…。
posted by まめれん at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月04日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その4

私が脱ステロイド剤治療を開始し、それがつらくて転院を考えていた時、ようやく世間一般に“アトピー性皮膚炎”という大変な病気がある、ということが知られるようになりました。

そして、いろいろな製薬会社や化粧品会社が、“アトピーでも使えるシャンプー”とか“皮膚科の医者が考えたアトピーの人用の化粧水”なるものが登場し始めたのです。

「これを使ったらアトピーが治るのかな…」

そう思って、私もそうしたシャンプーや石けん、化粧水を買って使い始めました。

初めて買ったアトピー用化粧水はBという名前(批判になるので、ここでは商品名を伏せます)のシリーズでした。
この化粧品シリーズは今でもドラッグストアなどで“アトピー用化粧品”として売られています。


さて、話は戻って、脱ステロイド剤治療がつらくなった私は、ある日このBというシリーズの化粧水、シャンプーなどを持って、C総合病院という公立病院の皮膚科にかかりました。
そこの皮膚科はアトピー性皮膚炎の治療に実績があると本で読んで知ったからです。

そして、診察のとき抱えていった化粧品やシャンプーをお医者さんに見せ、「私、こういうアトピー用化粧品やシャンプーを使っているんですが、どうですか?」と聞いたところ…。

「だめだよ!こんなもの!アトピー用って言ったってパラベンが入ってるんだから肌の刺激になって余計アトピーが悪くなるだけだよ!」

と、一蹴されてしまったのです…。

『アトピー用の化粧品でもだめってどういうこと?』
『そもそもパラベンってなに?』

私は混乱してしまいました。
本当はいろいろ質問したかったけど、そのお医者しゃんは気難しく私はもう一度診察を受けたいとは思いませんでした。

そうして、“パラベン”という謎を抱えたまま、元のA皮膚科に戻り、C総合病院での経緯を話したのです。

すると、A皮膚科のお医者さんもC総合病院のお医者さんと同じことを言います。

「その先生の言ってることは正しいよ。いくら肌に優しい、っていっても化粧品とか洗剤にはパラベンが入ってるんだから、そういうのは使っちゃダメ。お湯で流すだけでも汚れは落ちるし、アトピーの人は皮膚が薄いんだから石けんで洗うだけで十分だよ」

やっぱり“パラベン”ダメだし…。

『なんで、2人ともパラベンはダメって言うんだろう?』
『パラベンって一体何なんだろう…?』
『私はどの化粧品や洗剤を使ったらいいんだろう…?』


そうした疑問を抱えたまま、A皮膚科で治療を続ける毎日。
ある日、身内の集まりに行くことになった時でした。

母が「Dさんに聞いてみたら。あの人、薬学博士なんだから。大学病院で働いた経験もあるし、いろいろ教えてくれるかもよ」

そう、そのDさんというのは私の身内で薬学博士の叔父だったのです。
そして、Dさんの家に行き、Dさんから“パラベンがどういうものなのか”“どうやって肌に良い化粧品や洗剤を選べばいいのか”聞くことになったのです。

(以下、続きます…)



posted by まめれん at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やっぱり基本は“パラベンフリー” その3

藁をもすがる思いでたどり着いたA皮膚科。
そこでは徹底された“脱ステロイド剤”療法が行われていました。

初めて診察に行ったとき、主治医からは今まで使っていたステロイド剤を手放すよう言われ、ステロイド剤をやめた時の反動で湿疹が酷くなること、でもそれは一時的で体が慣れれば治ること…などを説明されました。

私は半信半疑でしたが他に頼るところもなく、とりあえず指示に従って今まで使っていたステロイド剤を手放し、赤ちゃんに処方されるごく弱いステロイド剤入りの軟膏とかゆみどめの内服薬を処方してもらいました。

しかし、脱ステロイド剤の反動は思った以上でした。

ただでさえ酷い湿疹なのに、なんとか抑えていたステロイド剤を使わなくなったわけですから、それこそ全身に広がって、やけどしたのか皮膚が一皮むけたのか…というくらいになったのです。

お風呂に入ってもかゆいし痛いし、下着は血や浸出液で汚れるし、寝ても覚めても“かゆい”“痛い”の毎日でした。
夜も眠れなくなり、うつ病にもなったのです。

治療方針が正しいことは知っていましたが、あまりにもつらい毎日でした。
一番つらかったのは、同じ年頃の女の子がかわいらしくおしゃれをしている姿を見ているときです。
「私もアトピーでなければ、みんなと同じようにおしゃれを楽しめたのかな…」と思い、涙にくれる日々もありました。


そして、ある日、私はもう一度ステロイド剤を使って楽になりたいと思って、病院を変えることにしたのです。

ある化粧品を持って…。

(以下、続きます…)
posted by まめれん at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やっぱり基本は“パラベンフリー” その2

さて、時間を戻して、私がまだアトピー治療の真っただ中にいたときのお話をします。

私は生まれつきアレルギー体質で、小さい頃から湿疹が絶えませんでした。
昔は今ほどアトピー性皮膚炎という病名が一般的知られておらず、病院に行っても「飛び火だね」と言われて、軟膏を処方されてお終いでした。

それでも湿疹がでるのは小さな範囲で、年に1〜2度くらい。
小学校までは湿疹に困ることもなく、普通に遊んでいたと思います。

酷くなったのは中学校くらいからです。
顔にやひじの裏にできた湿疹が治らなくなり、近くの皮膚科に行ったところ“アトピー性皮膚炎だね”と言われました。この時、ステロイド剤を処方され、ここから私の本格的なステロイド使用が始まります。

中学校っていうのは年頃ですから、さすがの私も小学校の時のように「まあ、いつか治るか」とのんびりできませんでした。
本格的な化粧まではいかないものの、香りのよいシャンプーや整髪料なんかを使ってみたい年頃だったのです。

でも、なかなか湿疹が治らず、中学校からステロイド剤を手放せなくなりました。
当時はまたステロイド剤の副作用も認識されていない時だったので、病院の診察はお医者さんがちょっと私の肌を見てはステロイド剤を処方するだけ、の繰り返し。
どういう風にステロイドを剤を使用していいかも指導されていなかったので、毎日かゆくなったらつける、かゆくなったらつける、を続けていたのです。

そして高校を卒業する頃にはステロイド剤の効果もなくなっていき、湿疹が全身に広がっていました。
頭はいつもかさぶたのようなフケでいっぱい、背中やいわゆるデリケートソーンにも出るようになり、勉強どころではなくなっていたのです。

このままではいけない…。
でも、どうしたらいいのかわからない…。

そんな時、同級生が“脱ステロイド剤”でアトピーを治す皮膚科、今も通院しているA皮膚科を教えてくれたのです。

(以下、続きます…)
posted by まめれん at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月03日

やっぱり基本は“パラベンフリー” その1

また更新に時間が空いてしまいました。
このブログを始めて早10年…?

就職し、仕事やプライベートが忙しくなり、かなりおろそかになっています。

そんな中、最近薬学などの専門家が化粧品などのコスメに関する意見を書籍やネットの記事などで見る機会があり、興味深く拝見していました。


このブログの最初の記事にもある通り、私がこのブログを書き始めたきっかけは自分のアトピー性皮膚炎と、化粧品の選び方について同じ病気を持つ人と情報共有したかったからです。

特に身内に薬学博士がおり、その人から化粧品の選び方を薬学の視点から教えてもらったことがきっかけでした。


今はたくさんの情報をネットで見ることができるので、アトピー性皮膚炎をお持ちであれば、参考になる情報を誰でも見ることができます。
しかし、私がアトピー性皮膚炎で一番苦しんでいた時期はまだネットも発達しておらず、薬学の視点から化粧品の選び方を教えてもらえる機会はほとんどありませんでした。
そういう意味では、私は非常にラッキーだったのだと思います。

あれから10年以上の月日が経ち、私のアトピーは完全に…とまではいってませんが、ほとんど気にならなくなり、普通の生活を送っています。

肌の調子が良くなってからいろいろなコスメに挑戦することもできました。
もちろん、合わなかったコスメもあります。

そうして試行錯誤しているうちに、最近いろいろな薬学専門家が化粧品について意見を述べているのを見るようになったのです。


さて、私自身びっくりするのですが、今でも“アトピー”“パラベン”でググると、このブログの“基本はノンパラベン”という記事が上位に表示されます。
もう、書いてから10年以上経つ記事なのですが、未だに関心を持って読まれているのかもしれません。

一方、最近よく見る薬学専門家の化粧品についての意見には「パラベンを否定するのは間違っている」という見解もあります。
お医者さんの中にも「アトピーでもパラベンを使って問題ない」とする人もおられるようですね…。

ただ、私個人の経験からすると、やっぱりアトピー性皮膚炎の人はパラベンを避けた方がいいと思っています。
私は薬学の専門家ではないので、専門的に彼らの意見に対抗することはできません。

しかし、アトピー闘病歴は20年以上。
その間、パラベン使用、パラベンフリー(私は“ノンパラベン”と書いていましたが、今は“パラベンフリー”の方が使われることが多いので、以降こちらを使います)の化粧品両方を使ってきましたが、やはりパラベンフリーの化粧品を使っているときの方がかゆみや湿疹も出ず、肌の調子が良かったからです。

また、私の身内の薬学博士のアドバイスも未だに意味があると思っているからです。
身内の薬学博士は単なる薬学専門家ではありませんでした。

その人は日本分析薬学会の会員で、研究を行い、とある国公立大学の大学病院で働いていました。大学では教鞭を取り、病気や処方薬、効能と副作用など非常に深い経験と知識を持っていました。

そうした人が教えてくれた化粧品にまつわる様々な知識。
純粋に科学に裏打ちされた知識だったのです。


時が経ち、科学も進歩し、現状は当時の知識とは若干違うところもあるのかもしれません。
でも、科学の基本はそうそう変わらないと思っています。


身内は今年他界し、いろいろな薬学専門家が化粧品の様々な情報を発信するようになって、時代の変化を感じずにはいられません。

そして、こういう機会だからこそ、身内がどういう理論の基に“パラベンフリー”の化粧品を勧めるにいたったのか、当時の話を振り返り、これからどうのように化粧品と付き合っていけばよいか考えてみたいと思います。

(以下、次回に続きます…)
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2008年04月20日

石けんを楽しもう(^-^)

昨日はひさびさにロフトに行きました晴れ

いつも使っているリンスを買うために行ったのですが、ついつい石けんコーナーに引きよせられてしまいました。

アトピー&敏感肌さんのスキンケアを言うと、“あれはダメ”“これもダメ”となにかと制限が多くて、少ないものと思っている方が多いんじゃないかな?

でも、そんなこともないですよるんるん続きを読んでくれる(*^^*)
posted by まめれん at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月19日

石けんにもいろいろあるんデス。

これまでの経験から、私はアトピー&敏感肌さんのスキンケアはなるべくシンプルにするのが合うと思っていマス。

化粧品会社の広告などを見ると、なんだかすばらしい美容成分に目をひかれますが、“なるべく肌によけいなものを乗せないこと”がアトピー&敏感肌さんには良いみたいです。

それで、まず体を清潔に保つためものとして添加物の少ない石けんをおすすめしてきました。


私がシャボン玉石けんを使い始めたのは、同じアトピーさん友だちがたまたま教えてくれたのがシャボン玉石けんだったからです。
当時はまたネットもあまり広がってなくて、今のように自由に情報を得る方法がなかったので、他のメーカーの石けんは知りませんでした……。

でも、最近はアトピー&敏感肌への配慮やエコ運動からいろんなメーカーから、いろんな石けんが出てるんですね。
世の中、変わったなぁ〜。


私は長年シャボン玉石けんを使い続けて来たのでシャボン玉石けんの商品を紹介しているのですが、だからと言って“シャボン玉石けんじゃないとダメなんだ!”というわけではありません。
他のメーカーさんだって、良い石けんを作っていると思います。
でも、私は再発が恐ろしいので、冒険しないだけデス(小心者なんデスよ…)。

基本ノンパラベン、無香料、表示指定成分なしで純粋に“石けん素地”のみ使われている石けんであればお肌に合う可能性ありです。

だから、“石けん素地だけの石けんであれば、どんな石けんでも良いよ”と言いたい………





ところなのですが、これもそうは行かないみたいですたらーっ(汗)続きを読んでくれる(*^^*)
posted by まめれん at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 化粧品(スキンケア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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