叔父・Dさん(薬学博士、国公立大などで教鞭を取っていた。お医者さんの卵にも薬学を教えていた)から“そもそも化粧品とは何か”という、な・がーいご講義をいただいた私。
Dさんの話も、そろそろ終わりに近づきます。
(ようやく…。Dさんはほんと話が長かったんですよ…。3時間はフツーに話してましたねえ。遠い目。パラベン1つでこんなに話が長くなるとは思っていませんでした。)
化学物質、ひいては薬品の延長線上にある“化粧品”。
化粧品に入っている成分と保存のために使われるパラベン。
それらがどういう風に肌に刺激になっていくのか…。
とりあえず、成分が少ない方がパラベンが少なく、安息香酸は避けるべきことがわかってきました。
で、続きです。
私「じゃあ、どういう成分が入った化粧品が肌にいいんですか?」
Dさん「どういう成分が良いかは医者の方が知ってると思うけど、よく“自然派化粧品”とか言って売っている化粧品は気をつけた方がいいよ」
私「え、どうしてですか?」
Dさん「自然派化粧品っていうと肌に良いって思う人がいるけど、あれはちょっとね…。例えばさまめちゃんも“うるしかぶれ”って聞いたことあるでしょ?」
私「はい、お父さんが昔山で遊んでいたら、うるしにかぶれて大変だったって聞いたことがあります」
Dさん「それなんだよね。よく自然派化粧品に植物の成分が入っていて肌に良いって宣伝文句で言ってるけどさ、自然のもの全てが人間の肌に良いかっていうとそうでもないんだよね。うるしだってそうでしょ。あれはかぶれる人が多いけど、他の植物の成分だって、かぶれる人もいればかぶれない人もいるんだよ。この人にはこの植物の成分が良いかもしれないけど、こっちの人はかぶれるってこともあるしね。だから、自然派化粧品だからって油断しちゃだめだよ」
私「(ガーン…。そうだったんだ…)」
Dさん「自然の成分も分析したらどういう化学式で、どういう原子や分子構造かってわかるからね。そういう意味では自然のものも人工的作ったものも変わりないんだよ」
私「(そうか。そこに行きつくんだ…)」
Dさん「あとね。やっぱり成分が少ない化粧品がいいよね。だいたいさ、ああいう化学薬品は成分表に書いてある2個か3個の成分しか効果がないんだよ」
私「え!そうなんですか?」
Dさん「そう。成分表ってのはね、ちゃんと決まりがあって“含まれている成分が多いものから表示する”ってことになってるの。それでね、分析すると成分表に書いてある最初の2、3個が大半で、あとはほんのちょびっとしか入っていないってわかるんだよね」
私「えー、そうなんですか」
Dさん「そう。だから化粧品なんかで成分表に“水”とかなんとか、とか書いているでしょ。そしたら、その化粧品は大半は水で、それに次の成分が入っているってことなんだよね。たくさん入ってるのは最初2、3個でそれは効果があると思うけど、あとはねえ…。あんな少しで効果があるって言えるのかどうか…」
私「(ガーン…)」
Dさん「僕の立場からするとね〜、化粧品会社は“あれもいい、これもいい”ってなんでもかんでも1つの薬品に入れるでしょ。効果があるかどうかわからないものをさ。それでパラベンみたいな保存料をたくさん入れてね〜。でも、成分表見たら最初に“水”とか書いてて、分析しても他のものはほんの少ししか入ってなくて。こんなものに何千円って金使っている世の女性たちって…云云かんぬん(以下、化粧品会社に対する文句が続くので自粛します)」
…以上、Dさんのお話は終了です。
いかがでしたでしょう?
私はDさんに教えてもらうまで、そもそも“化粧品とはどういうものか”ということを考えたことがありませんでした。
もちろん、保存料や使い方も考えたことがなく、ただ漫然と使っていたと思います。
でも、薬学博士という薬品のエキスパートから見ると、いかに私たちの化粧品や薬品に対する認識が不足していたかよくわかりました。
その上で、パラベンがどういうものか、自分がどういう化粧品を選べば良いかもわかってきたのです。
そして、ここから私の“本当に自分の肌に合う化粧品探し”が始まったのです。
その結果が天使の美肌水天使の美肌水さっぱり 310ML - であったり、これから少しずつ紹介していく化粧品だったりします。
(全て自分の肌で実験してみました。)
ちなみにDさん曰く…
「効果がある薬品はちゃんと薬品名が書いてあって、どのくらい入っているかパーセンテージが書いてあるら(薬事法に基づく表示のこと)。化粧品の表示の仕方で“効果がある”って言っても、それは化粧品会社が勝手に言ってるだけのこともあるから気をつけなさいよ」
だそうです…。